企画概要
科学コミュニケーターの育成が各地で行われ、「科学コミュニケーター」人口は確実に増え、様々な場面で活躍の機会が増えてきました。しかし、育成プログラムを終えて社会に出た彼らは、いくつかの壁に直面している現状があると考えます。それは、科学コミュニケーターが活動の意味を問い、本当にこれからの日本で活動を根付かせていくために、自ら壊していかなければならない壁でした。
本企画では、プロジェクトチームにより「5つの壁」を設定しました。参加者のみなさんは、テーマごとにグループディスカッションを行い、それぞれの「壁の壊し方」を議論します。これからの私たちに必要なものは何なのか。他人任せではなく、自らの足で科学コミュニケーション業界をけん引していくためには。机上でも理論でもなく、実践の場からそれを探っていきます。
なお、本企画はサイエンスアゴラ2014のプログラム内にて実施されます。
サイエンスアゴラについてはこちらをご覧ください。
【プロジェクトチームより】
今回、SCねっとと科博SCAという、2つの科学コミュニケーター団体が初めて共同で企画を実施します。
プロジェクトチームのミーティングでは、5つの壁を検討する中で、「科学コミュニケーションには様々な場面や立場がある」、「科学コミュニケーションとは、職業でもあり、職能でもある」といった、当たり前のようであり、実際に顔を合わせて話すからこそ気付くこと、見えてくることがたくさんありました。
同じように、個々が抱える悩みも、異なるフィールドを持つ科学コミュニケーター同士が集まれば、新たな糸口が見えてくるかもしれません。
いや、もしかしたら永遠の壁だということに気付くかもしれません。
しかし、ただ独りで悩むより、この90分、この場に参加することの価値を、私たちはお約束したいと思います。
様々な枠や垣根を越えて、「1人の科学コミュニケーターとして」、みなさんの参加をお待ちしています。